本作はプリンスの中でも最も胸おどるアルバムの1つに数えられるものの、その快活で刺激的なサウンドが正当な評価を受けているとは言えない。失敗作となったコメディー映画『プリンス/アンダー・ザ・チェリー・ムーン』のサウンドトラックとして制作された本作はところどころ、その次作となる傑作『Sign o’ the Times』のこのうえなく奇抜なサウンドの予告編のように聴こえる。プリンスは余分な音を削ぎ落としたファンクグルーブに突飛なオーケストレーションを組み合わながら、パリ風バラッドや『Pet Sounds』スタイルの静かなインストルメンタルに挑戦している。こうして彼は1986年に彼以外のほとんどのアーティストが成し遂げなかった偉業をやってのけた。(Rickey Wright, Amazon.com)

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