プリンス、O(+>、TAFKAP、ジ・アーティスト。呼び方は自由だが、このボリュームたっぷりのコレクション(CD1~3は未発表音源集、CD4はアンプラグド)を聴けば納得。ファンク界の大御所が今なお注目の的であるのは、彼の音楽が素晴らしいからであって名前は関係ないのだ。『Crystal Ball』に収録されているのは、レコード会社の束縛から解き放たれた自由な作風の曲ばかり。熱いジャム演奏「Acknowledge Me」「Interactive」「Da Bang」、セクシーファンク「Tell Me How U Wanna B Done」、そして彼にしては陽気な「Movie Star」。しびれるような即興「Cloreen Bacon Skin」やブロードウェウイもどきの「Strays of the World」のような曲もあるが、『パープル・レイン』で全盛期を迎えていた小柄な殿下の王室を垣間見るにはうってつけの曲ばかりだ。(Daniel Durchholz, Amazon.com)